プロペシアの副作用の種類
「AGA(男性型脱毛症)」の治療薬と言えば「プロペシア」になります。
日本人男性にも多い頭頂部の薄毛や前頭部(額の生え際)の後退のような薄毛の場合は、ほとんどがAGAになります。
AGAの原因は、男性ホルモンであるテストステロンが「5αリダクターゼ(還元酵素)」と結合することによって、男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」へと変化し、DHTが毛乳頭細胞の受容体と結合し毛髪の成長を妨げることによって起こる脱毛症になります。
つまり、テストステロンが問題なのではなくて、テストステロンをジヒドロテストステロンへと変化させてしまう5αリダクターゼが問題と言うことなのです。
しかし、この5αリダクターゼの働きを阻害してくれるのがプロペシアで、DHTの生成を妨げてくれるので抜け毛が減り薄毛改善へと向かっていくのです。
つまり、AGAの方からするとプロペシアは救世主と言うことになります。
ただし、プロペシアにはAGA改善効果はありますが「副作用」のリスクもありますので、服用を開始する前にはどのような副作用があるのかをしっかりと理解しておく必要があるのです。
プロペシアの副作用のリスク
プロペシアには薄毛を改善する効果もありますが、副作用を引き起こしてしまう可能性もあります。
確率的に言いますと非常に低いのですが、万が一もありますのでプロペシアの服用を検討中の方はよく理解した上で飲み始めるようにしてください。
プロペシアの重大な副作用
プロペシアの重大な副作用の一つに「肝機能障害」があります。
プロペシアの服用を開始して、体が著しくだるくなった場合や、血液検査をして「γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)」等の数値が大幅に上昇している場合は、プロペシアの服用を継続することが難しくなる場合があります。
このような症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し処方してもらった医療機関に相談するようにしてください。
プロペシアのその他の副作用
プロペシアを服用することで以下のような副作用を引き起こす場合もあります。
次のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
種類/頻度 | 頻度不明 (注1) | 1~5%未満 | 1%未満 |
---|---|---|---|
過敏症 | 痒痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む) | ||
生殖器 | 睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等(注2)) | リビドー減退(注3) | 勃起機能不全(注3)、射精障害、精液量減少 |
肝臓 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇 | ||
その他 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい |
注1:自発報告あるいは海外において認められている。
注2:本剤の投与中止後に、精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある。
注3:市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある。
※2016年7月改定(第14版)プロペシア添付文書を一部抜粋
プロペシアを服用することで上記のような副作用を引き起こしてしまう可能性があります。
それではプロペシアの気になる副作用についてそれぞれ見ていきましょう。